こんばんは!
最近とっても涼しくなってきましたね。
この憎き暑き夏も、終わってしまうのかと思うと、
なんだか、寂しい気持ちになってきます。

今日は、アースレッドを焚きました。
昨日、一昨日と続けてゴキちゃんを目撃してしまったのです。

みなさんは、ゴキちゃんを見たら殺せますか?
私はできません。
だから、昨日も一昨日も、見て見ないふりをしました。
それを話したら、うちの姉が慌てて
「こりゃいかん!」と思い、アースレッドを焚くことになったんです。
私は、まだどっちでもよかったな〜(面倒臭いので)。

っていうか、ゴキちゃんだけではなく、
私は虫全体が殺せません。

「蚊」さえ殺せません(苦笑)。

なんだか、つぶす瞬間もヤだし、殺すのもイヤです。
だから、頭のいい蚊の諸君は、
私が虫を殺さずに振り払ってるだけの人間だと素早く理解し、
何度でも私を刺します。
それで、私の血をたっぷり吸った蚊を、
家族の誰かがやっつけるのです。

「あーこの蚊めちゃくちゃ血吸ってる!!!」

(っていうか、私の血だしぃ〜)

とまあ、いつものパターン。
幼稚園児の頃は蟻を殺しまくってた記憶があります。
今はそれの反動なんでしょうか…?
あの時のアリさん、ごめんなさい。


では、昨日の話です。
今日の日記は「蚊つながり」です。
昨日、番組制作会社最後の持ち駒、
「モスキート」の面接に行きました。

会社のHPがかなりふざけてて、
「あ、結構お気軽な会社かも!」ってちょっと期待して
行ったんですけど・・・逆だった。

18時から、ってことだったんですけど、
会社はやけに狭いし、会社内にいる社員は3人だけ。
最初は2人だけだったんですが、
あとでもう一人社員さん(?)が来て、
私たち(3名)の面接をしてくれるらしいオジさんと
打ち合わせみたいなのを始めてしまいました。
そのおかげで、1時間ぐらい待たされた気がします。
まぁ、テレビも見られたし、
「(番組制作会社ってこんなもんだな)」
って感じで普通に待ってました。

で、やっと呼ばれました。
少し強面のヒゲズラのオジさんが面接官でしたが、
面接が始まってすぐに社長だということが分かりました。
緊張してソファーに座って話が始まって、
いきなり社長が口にしたことは…


社長:「うちの会社は新卒取らねえんだわ〜」

私:(えっ!?!?!?!?!?)


いきなり、「私たちは最初っから新卒を採る気がありません」、
というようなことを言われて、あっけに取られる受験生3人。

「うちは新卒募集なんかしてないのに、
何人も面接を受けさせてくれと言ってくるので、
どこから情報を仕入れたのか興味があったから、ためしに…」
と言われました。

それから、面接ではありませんでした。
事前に書かされた紙にも、履歴書にも殆ど触れず、
かといって、面接らしい質問も聞かず、
番組制作を本気でやりたいなら、寝る暇も惜しんで、
人生をそれのみに集中させなきゃならず、
他のことなんか全然出来ないということや、
番組制作がいかに辛い職業か、
その辛い現場の話を1時間散々聞かせてくれました。
面接ではありません、
ヒドク重い雰囲気のレクチャーみたいなものでした。
なんだか、話を聞いているだけなのに、他のところの面接より、
ある凄まじい「圧迫感」がそこにはあったのです。
私は話を聞いてるだけで、胃が痛くなってしまったのですから。
(帰る時は気持ち悪くもさえなってた)

まず、その会社は普通の会社ではなかった。
社員は約100人いるらしいのだが、
どう考えても、その会社には10人くらいしか入るように見えない。
つまり、会社という形をとってるけど、実際は
「プロの演出集団」みたいな感じなのです。
社員は全く会社に帰ってきません。
会社にいる事務の方と社長に、電話とFAXで連絡を取るだけなのです。
社長は、ここ最近全く会わない社員ばかりだと言ってました。
会社に帰る時間暇があったら、番組作れ!というわけです。
この会社は、
「基本は自分であり、会社ではない」のです。
入る社員も中途だけです。しかも、
どこかの凄腕のプロデューサーとか、ディレクターとかが、
フリーの形を取ってこの会社に籍を置いてるに過ぎないのです。

「うちの会社は休みもありません、決まった給料も出しません。
休みたいなら各自考えて休んでください。
仕事が出来ない人には一銭も出しません。
自分の力でお金を稼いでください、
過労で倒れても、うちの会社は知りません。
それはその人の責任なのです。
でも、みんな倒れても、次の日からまた元の様に働きます。
誰も、自分の仕事を他の人に取られたくないからです。
うちの会社も24時間テレビ制作したんだけど、
あれは一番簡単よ、寝なきゃいいんだから。
もっときついのは、『やる仕事がないこと』…」

社長のお話通り、
私たちが話している間に、
ある一人の社員からFAXが届きました。
内容は
「倒れて入院していました」
というものでした。

それでも社長は、一目通して、「あそう」としか思わないのだそうです。
この会社には、親切や思いやりより、
「いい番組が作れるかどうか」の方が大切なことなのです。

この会社は、新卒がやっていけるような会社ではなく、
プロの演出家が、頼んで入れてもらうような会社だったのです。

最後に社長が、
「君たちはもっと真剣に自分のやりたいことを考えた方がいいよ!
『希望する業種は死ぬ気で考えなさい』
もし、この話を聞いてもまだこの業界に入りたいと思ったら、
1週間後でも2週間後でも、もう一度私に電話してきなさい」
とおっしゃいました。


私はその1時間話を聞きながら、ある一つの考えにたどり着きました。


「私はこの業界には向いてない」


勿論、その「モスキート」という会社は、
普通の番組の制作会社より上の地位にあり、
仕事の状況も他の会社より実力本位で、
他に比べるとかなり厳しい方なんでしょうが、

私は、この「番組制作」という業界に向いてないと、
今ごろになって悟りました。

この考えは、その日の話を聞いただけでたどり着いたものではなく、最近ずっと、頭に居座っていた考えでした。

「私は番組制作のことのみを考えて人生を終わらせられない」

これが一番の理由でしょうか、
私はやはり、色々なものに興味があり過ぎるのです。
一生番組制作だけのために費やせないと思いました。
もっと、自分には他の世界の方が向いている気がしました。

それを裏付ける証拠として、

会社を去った後、今日一緒の時間に面接(?)を受けた他の2人と
初めて話した時のことです。

「今日どうでした?」
「電話しますか?」

私:「あ〜多分しないと思う」

「え、しないんですか?僕はしますよ!」
「私もするつもり」

私「へ〜そうなんだ…」

この会話で、やっぱり、他の人より熱意が負けてると思った。
他の2人は、いくらどんな話を聞いても、
絶対番組制作をしたい人たちなんだ、
でも、私はここで、「いいや」と思った…

この会話のおかげで、
自分が明らかにこの業界に向いてないことを悟りました。
実にかなり甘かったんだと思います。
そりゃ、これだけ受けてきたんだから、
全然熱意のない人よりは番組制作に情熱を感じるけど、
私は「最後まで残れないタイプだ」と自覚しました。

実際、この業界は本当にすぐに辞めていく人が多いんです。
だから、私は働き出す前から、
「この業界は自分に向いてない」と悟りました。

これは、受からないから諦めたんじゃない。

だから、今はなんとなく、晴れ晴れしているのです。

さ、次行こ!

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